.16 2011
正式には8月31日のエントリーぶりでしょうか
お久しぶりです。
寒いです。
この前は暑いとか汗だらだらとか言ってましたが、
気づけば息を吐けば白くなり、結露も目の当たりにするくらいの季節になりました。
というわけでUTOでございます。
今更ですが、苗字をローマ字表記すると DVD!DVD!的なノリで
叫びたくなる文字数だなとか思ってしまいます。
ネタがわからない人は調べてみましょう。
U!T!O! U!T!O!
.29 2011
Tasakiです。
当ブログのKoyanagiが提唱している
デザグラマーという造語ですが、Webを見る限り、他にもお使いの方がいらっしゃるようで、自然発生的に生まれているような気配を考えると、どうやら時代の流れとしてそういったスキルが求められてきているのかなと感じます。
ITに携わる人間として、感性そして表現力を磨くことは技術を磨くこととともに大事なことになってきていると肝に銘じて、日々の生活を送っていきたいですね。
さて、今回はコードスニペット機能について見ていくことにします。
ご存知でない方のために軽く説明しますと、スニペットというのは断片という意味だそうで、ようはコードの固まり(定型文)を呼出して使うということです。
Xcode4ではこのスニペットが直感的操作で使用できます。
まず、
前回の方法で、右ペイン下部のコードスニペット一覧を表示します。

そうしたら、リスト上部の"Code Snippet Library"を選択します。

ここで"iOS"を選ぶとiOS用のスニペットのみが表示されるようになります。
例えば、あるヘッダファイルに新しくObjective-Cのクラスを追加する場合には、"Objective-C Class Declaration"というタイトルの行をドラッグして、中央のソース編集画面上にドロップします。
そうすると、クラス宣言文がヘッダファイルに追加されます。
また、個別入力が必要な箇所には、タブキーで移動できます。
このように、最低限必要なキー入力だけでソースを記述していくことができます。
使いこなせばすごく便利な機能です。
また、標準のスニペットが気に入らない場合には、自分だけのスニペットを作成することも可能です。
そういう場合には、まずドロップダウンリストから"Code Snippet Library"を選択(プラットフォームを特定していない状態に)します。
次に、追加したいコードを選択状態にします。

最後に選択箇所をドラッグして、スニペットリスト上にドロップします。(+アイコンが表示されている状態でドロップします。)
そうすると、"My Code Snippet"という行がリストに追加されます。

個人的には、この「コードをドラッグする」という発想は目からウロコでした。
確かに高機能エディタでは、同様の操作ができるものもありますが、それをそのままストックするというところまでは考えが及びませんでした。
さて、本筋に戻りまして、自作したスニペットについては編集が可能です。
編集したい行を選択して少し待ちます。
そうすると、以下のように吹き出しが表示されますので、"Edit"を選びます。

そうすると、以下のように編集画面が表示されます。

編集項目ですが、
Title : スニペットの表示名Summary : 概要Platform : プラットフォーム(絞り込み用)Language : プログラミング言語Completion Shortcut : 補完表示用ショートカットCompletion Scope : 補完表示用スコープ補完表示用スコープの増減ボタンスニペット本文となっています。
重要なのは、Completion ShortcutとCompletion Scopeです。
前者は、ショートカットキーを設定するものです。
例えば、ここに"abcd"と入力した場合は、ソース上でabcdを入力したときに補完入力の候補として表示されるようになります。
後者は、補完入力の表示条件を表すもので、トップレベル、クラス実装部、メソッド内部などの条件をOR形式で設定できます。
これを上手に設定すれば、必要なときにスニペットを手軽に呼べるようになります。
また、スニペットの本文について編集する場合、タブで選択可能な編集箇所を自作したい場合は<#と#>で文字列を囲みます。
試しに<#hello-world#>を作ってみましょう。
編集が終わったら"Done"を押します。

上のように白っぽい背景がついていれば成功です。
このようにして、よく使い回す表現をスニペットとして保存していけば、コーディングはぐっと楽になるはずです。
あ、スニペットを消したい時はリストを選択した状態でDeleteキーを押してみて下さい。
次回は中央ペインの機能について触れる予定です。
.15 2011
Tasakiです。
梅雨まっただなかで、悪天候が続いてますが、いかがお過ごしでしょうか?
今回もXcode4のチュートリアル的内容です。
今まで、左および中央のペインについて触れてきましたが、右端を見るといくつかアイコンが並んでいます。

左から順にEditor、View、Organizer、そして下には+アイコンがあります。
+アイコンはタブを追加するアイコンです。
複数のソースをタブで切り替えてみることもできますが、左ペインのファイルツリーの状態(グループの開き方、フォーカス行)までもタブ毎に保持できるのが便利です。
次にOrganizer、これは以前のバージョンからおなじみのオーガナイザを開くアイコンです。
今までの機能と合わせていくつか追加機能があるようですが、詳しくは後日また。
次にView、これはペインの表示に関連します。
全部で3つありますが、プロジェクト作成時点では、左と中央の2つのアイコンだけが有効となっています。
試しに選択解除してみると、それぞれのペインが閉じられます。
今度は、気になる右側のアイコンを選択してみましょう。
すると、第3のペインが右側に表示されると思います。
このペインは様々な便利機能や情報を提供するもので、Xcode4の真骨頂の1つでしょう。
右ペインは大きく上下2つのブロックに分かれており、上部は中央のペインで開いているファイルの情報(ファイル名、パスなど)と、クイックヘルプの表示が行われます。
それぞれ、すぐ上のアイコンを選択して切り替えます。

そして、下部にはライブラリデータが一覧で表示されます。
このライブラリデータは、左からファイルテンプレート、コードスニペット、xibオブジェクト、メディアファイルとなっています。

これらは、それぞれの行を適当な場所にドラッグ&ドロップすることで、プロジェクトに追加できます。
例えばファイルテンプレートなら、左のファイルツリーペインへ持っていきましょう。
すると、マウスフォーカスに+アイコンが出るはずです。
そのままドロップすれば、ファイル作成ダイアログが開きます。
これだけなら、従来のファイル追加と大差ないんですが、コードスニペットが非常に便利です。
これについては、次回詳しく触れたいと思います。
InterfaceBuilder愛用者にはおなじみのライブラリペインは、Xcodeに組み込まれ、xibファイル編集中にUIButtonなどを中央ペインにドラッグしてレイアウト調整ができます。というより、InterfaceBuilderのオブジェクトライブラリの使い勝手をXcode本体にミックスした、といった方がいいのかもしれませんね。
最後に、Editorアイコングループについて。
これは中央ペインの扱い方を決定するものです。
次回以降で触れたいと思います。
今回はアイコングループと右ペインの概要に触れましたが、次回からはそれらを使った便利機能の紹介をしていきます。
というわけで、このままいくと過去最長の連載コーナーになりそうです。
.02 2011
Tasakiです。
いよいよWWDCが近づいてきました。
今年は例年になく大きな発表が目白押しのようで、待ち遠しい限りです。
さて、今回から、Xcode4のコーディングを助ける便利機能についてみてみたいと思います。
以前のバージョンから存在していた検索と置換が4になってグラフィカルにパワーアップしました。今回はこれを取り上げます。

上の図の虫眼鏡風のアイコンを選択してみます。

すると、直下にFindというラベルとその右に検索バーが表示されます。
ここで、検索したい文字列を入力すれば、プロジェクト(ワークスペース)全体から部分一致する文字列が抽出され、リストで表示されます。
これだけ見ると実にシンプルでいいんですが、検索オプションが見当たりませんよね。
これを設定したい場合は、検索バー上の虫眼鏡を選択します。
すると、次のようなリストが表示されます。

ここで、"Show Find Options"を選択すると、検索オプションが表示されるようになります。
では、置換をする場合はというと、左の"Find"を選択します。
その後、表示されたリストに"Replace"という行がありますので、そちらを選びます。
そうしたら、検索用UIの下に置換用UIが現れます。

あとは置換対象の文字列と変換後の文字列を入力して、"Replace"なり"Replace All"なりを選ぶ訳ですが…
何やら左に"Preview"と書かれたボタンがあります。
これを選んでみると…
なんと置換対象がグラフィカルに一覧できるではありませんか。
この部分は変えたくないとか、このファイルは対象外にしたいとか、そういった細かい設定をした上での一括置換ができます。これは便利です。
また、置換操作実行時にはプロジェクトのスナップショットを保存しておくか確認がされます。
万が一意図しない変更があった場合に容易に元の状態に戻すことができるわけですね。これもイイ!
ちょっと慣れるまで大変なところはありますが、一度慣れてしまえば、かなり使いやすくなっているのは間違いありません。
.18 2011
Tasakiです
一気に暑くなってきました。
今年は全国的に電力事情が厳しくなりそうなので、これから先の季節が若干来てほしくない面もありますが…
iPhoneユーザにとっては、そろそろ祭りの季節になりそうです。
さて、今回はXcode4のArchiveについて触れてみたいと思います。
そもそもArchive機能はXcode3.2辺りから追加されたリリース用の機能です。
これを使えば、わりと簡単に配信やらAppStoreへの申請やらができるというわけですね。
まず、Archiveを実行するには、schemeをiOS Device(もしくは接続中の端末)に設定しておく必要があります。
シミュレータにしていたりすると機能自体が選択できませんので、ご注意を。
実行するとビルドが開始され、成功すると以下のような画面が表示されます。

ここで3つの機能があることが分かります。
Validate … AppStoreへ申請する際に選択します。証明書等の有効性を検証してくれます。Share … AdHoc等で配信する際に選択します。バイナリを出力します。Submit … AppStoreへ申請する際に選択します。バイナリをアップロードします。AppStoreへ登録する際は、ValidateしてからSubmitするといいようです。
AdHoc等で配信する場合はShareを選びます。最近はipaを直で扱えるようになっているので以前より簡単になってますね。
ipaファイルの作成等については、
こちらも参考にしてみて下さい。
今回はあまり大したこと話してないような気もするけど…まあ、いいか。