あけましておめでとうございます。
Tasakiです。
個人的には、年が明けるとそろそろiPadの季節かなと感じています。
後継機はついにRetinaに対応するとの噂もあり、もし現実になれば、僕もついにiPadデビューしちゃいそうです。
まあ、今年一番の注目はなんといってもiTV(?)の発表ですけども(あるのかな…?)
そんなこんなで、半年以上に渡って続けてきたXcode4の導入についてですが、今回で最後となります。
あまりに期間が空いたせいでXcode4自体にもバージョンによる差違が発生してきていますが…
基本的にそのときの最新版の話をしていると思っていただければ良いかと。
最後のテーマはOrganizerについてです。
Xcode3の頃から存在し、iOS開発の上では、比較的重要なポジションにあった同画面ですが、今回統合されたエディタを含むメイン画面からは、切り離された独立した画面として提供されています。
まずは、開き方から。
・上部メニューから"Window">"Organizer"を選択(またはショートカットキー)
・メイン画面の右上にあるOrganizerアイコンを選択(↓こういうやつです)

Organizerを開くと上部に↓のようなメニューが表示されます。

それぞれの概要は以下の通りです。
Devices … Macに繋いだ端末の履歴および接続中の端末Repositories … Xcodeで管理中のSVN(git)リポジトリProjects … Xcodeで開いたことのあるプロジェクトの履歴Archives … ビルドして生成したアーカイブの履歴Documentation … ヘルプドキュメントビューアこのうち、DevicesとProjects(確かArchivesも)はXcode3のころからOrganizerに備わっていた機能です。
RepogitoriesはSCMウィンドウ、Documentationはドキュメントビューアが単独のビューとして表示されていたものを統合した形です。
とにかくXcode3では、ウィンドウが開きすぎてExpose必須だったものが、基本的にはメインとOrganizerの2画面に統合された、というのがXcode4の大きな改善点といえるでしょう。
ここでは、これらの機能のうち、実機テストと配布の際にお世話になるDevicesとArchivesについて解説したいと思います。
<Devices>
Devicesを選択すると左側に以下のようなリストが表示されます。

ここは大きくLIBRARYとDEVICESに大別されます。
LIBRARYは、Xcodeで管理している全てのデータを一覧にするものです。
対して、DEVICESの方は各端末毎のデータを一覧にするものです。
Provisioning Profilesを例にとると、LIBRARY側のそれには、Xcodeにインポートした全てのプロビジョニングプロファイルが表示されるのに対して、DEVICES以下の各端末毎のそれには、実際にiOS端末に登録しているものだけが表示されるという具合です。
よって、端末にあるプロビジョニングプロファイルを削除したい場合は、端末名以下のProvisioning Profilesを選び、その中の行を削除する必要があります。
各項目の概要は以下の通りです。
Developer Profile … インストール済の開発/配布証明およびプロビジョニングプロファイルの一覧Provisioning Profiles … Xcode/iOS端末へインストール済のプロビジョニングプロファイルの一覧Software Images … XcodeへインポートしたiOSイメージファイル(ベータ版OSのバイナリ)の一覧Device Logs … クラッシュレポートの履歴Screenshots … スクリーンショットの管理/撮影Applications … Xcodeからインストールしたテストアプリの管理Console … iOS端末のコンソールログ(NSLogの出力結果等を含む)このうち、Applicationsがかなり便利で、Xcodeからインストールしたアプリのサンドボックス内部へのアクセスが可能となっており、アプリのファイル構成を確認したり、ファイルの抽出、追加を行うことができます。
内部でファイルを生成するようなアプリの場合、ファイルが作成されたか、どこに作成したかなどは気になるところだと思いますが、これを利用すれば簡単に内部構造が確認できるというわけです。
<Archives>
アプリを配布する際にお世話になる機能です。
左ペインにバンドルIDもしくはプロダクト名称毎にアプリ名称とアイコンが表示されます。
そこからなんらかの行を選択すると、そのアプリのアーカイブの履歴が中央に表示されます。
アーカイブとは、Archiveコマンドで実行すると作られるデータでビルドしたアプリのバイナリをラッピングしたものです。
アーカイブは作成日時、コメント、ステータスといった属性を持っています。
アーカイブにメモしたり、アーカイブの申請結果等がステータスに記録されたりします。
Archivesで提供されている機能は、画面右側にある以下のボタン群に集約されています。
Validate … AppStoreへ申請するバイナリをチェックする機能Share … Ad hoc等で配布するためのipaファイルもしくはアーカイブを書き出す機能Submit … AppStoreへバイナリを送付する機能アプリを配布する際には、Ad hoc だろうが、AppStoreだろうが必ずここを通ることになります。
以上が、かなりざっくりとですが、Xcode4の概要です。
現在、Lionでは既にXcode4しか提供されておらず、iOS 5.1beta SDKはLionのみに提供されていることから、ここ数ヶ月のうちにLion + Xcode4の環境に否が応でも移らざるをえないでしょう。
新規で開発される方はいいとして、古参の開発者は次々と新しい環境に対応していかなくてはならないため、大変なところもありますが、新しい環境に常にワクワクする僕のような人にはたまらないかと思います。
(もちろん、
無料で使えるってのが大きいわけですけども...)
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