.22 2012

iOS向けフレームワークを作る - Tips

Tasakiです。


もういくつ寝るとWWDCてな感じになってきましたね。
今年の注目はなんといってもMacのアップデートですが、iOS側がどういう進化をするのか、それともしないのかについて、iOS開発者としては気になる点です。

さて、今回は前回まで説明していたフレームワークを作成する際の注意点をまとめたいと思います。


ビルド時の注意点


環境変数は間違いなく設定されているか


Xcodeのバージョンアップにより、一部の環境変数が未使用になることがあります。
スクリプトコマンドの実行エラーが出た場合は、この可能性を考慮して、echoコマンド等で環境変数の値が想定したものであるか、確認してみましょう。

DeploymentTargetで指定したバージョンに対する互換性が確保されているか


例えば、OS4から5にまたがるライブラリ等を作成する場合、4で定義されていないメソッドやクラスを使用するときは条件分岐等をしっかり作っておく必要があります。
これはアプリに関しても同様ですが、モジュール化の際には特に気をつける必要があるでしょう。

必要なヘッダファイルがコピー対象に全て含まれているか


フレームワークを無事作成できたとしても、まだ安心はできません。
必要なヘッダファイルが全て含まれているか、できあがったフレームワークのパッケージ内部を確認してみましょう。

アプリへの組み込み時の注意点


利用するフレームワーク、ライブラリは全て結合しているか


フレームワーク内で使用しているライブラリなどはもれなく結合しましょう。
場合によっては、Optional結合が必要な可能性もあります。

ヘッダファイルの名称が重複していないか


作成していたフレームワーク内部のヘッダファイルとそれを組み込むプロジェクトで同名のヘッダファイルがあると問題です。フレームワークの階層構造で対応することもできると思いますが、CやObjective-Cでは、名前空間の概念がありませんので、初めから名前は被らないように接頭辞をつけるなどして工夫しましょう。

リンカフラグ設定は正しいか


自作フレームワークで他のフレームワークに含まれるクラスの拡張を行う場合には、注意が必要です。
その場合は、組み込むプロジェクト側で"-ObjC"というリンカフラグを設定しなければなりません。


他にも、注意すべき点はあると思いますので、追記して行く予定です。

今回はこの辺で。


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